Vol.27 カウンセリングの効用(その1)
この症状が出てから20年ほどになりますが、おそらくカウンセリングを受けていなかったら、今でも改善していなかったと思います。
そのくらい、私にとってカウンセリングの効果はありました。
個人差はあると思いますし、担当になった先生との相性もあると思います。
それから、別にカウンセリングでなくても良いと思います。
要は自分のことが自分で良くわかるように案内してくれる人がいれば、大丈夫です。
ただ、定期的に面談することができて、ある程度自分との距離は保ったまま、カウンセリングの時間は私の話すことをすべて肯定してくれる、そんな存在はカウンセラー以外にはあまりいないような気がします。
私がカウンセリングを通して学んだことはこれらのことです。
1 自分のことは意外とわかっていない。他人に指摘されてわかる自分の思考の癖はとても多くあること。
2 自分の思考の仕方で具合が悪くなる原因が1つでもわかると、分かっただけでなぜか気が楽になること
3 自分の考え方なんて、そうそう変わらないと思っていたが、意外と変わるものだということ
4 考え方が変わったことについて、自分で気付くのは難しいということ
5 自分の言うことを肯定されると、今以上に何かやろうという気持ちが湧いてくること
1つずつ少し細かく補足します。
1について。。。
カウンセリングに行って、初めにかけられる言葉は、
「調子はどうですか?」
です。最初の頃は、いいわけないんでいつも調子はあまり良くないです、変わらないですって回答になります。
その後、前回のカウンセリングから今日までに具合が悪くなったときの状況について覚えている限り話します。もちろん、逆に調子が良くて、何か達成できたときにも、つぶさに話します。
カウンセラーは私に話をどんどんするように、目に見えて誘導することはありません。どちらかと言うと、誘導するのとは反対で相槌を打つ程度です。起こった事象について、いちいち原因を特定するようなこともしませんし、原因を決めつけるようなこともしません。
あくまで、私は自分から話をします。
これが、重要なことなのです。
(ちなみに、私はこれが面白いと思って、人と話して何かを解決する資格に興味を持ち、キャリアカウンセラーという資格を今年取りました)
自分で話していると、
あれ?何でこの時こう思ったのかな???
と思うことが良くあります。
そうすると、自分で自分のことを考え出します。そして、何となくこういうことではないんだろうか、と思い付いたことを話します。
カウンセリングではこの作業を繰り返すことになるわけです。
おのずと、自分がどういう時にどんな風に考える傾向があるのかが、わかってくるようになります。これが1つ目のわかったことです。
2について。。。
例えば、喉と頭が痛い日が続いたとします。
多分風邪だと思うけど、よくわからない。
そこで、医者に行きます。医者は「これは、風邪ですね。風邪薬出しましょう」と言います。
私は、
「そうか、やっぱり風邪だったか。そうだよね」
と、納得して安心します。
風邪が治ったわけでは無いのに。
そうならない人もいるのかもしれませんが、大方そんなものではないでしょうか。
原因が分からないというのは、それだけでストレスなんです。
なので、分からないことが分かってくると、症状が良くなるかどうかは関係なく、どんどん気持ちはゆったりしてきます。
このゆったりする体と気持ちをつくることは、その次の段階で、何か新しい行動を起こす土台になるので、とっても重要です。
大分長くなってきたので、3以降は次回に書きたいと思います。