2019-01-01から1年間の記事一覧

Vol.29 カウンセリングの効用(その3)

カウンセリングの効用の最終回です。 4と5について書きます。 4 考え方が変わったことについて、自分で気付くのは難しいということ 5 自分の言うことを肯定されると、今以上に何かやろうという気持ちが湧いてくること 普段の自分の行動について、つぶさに…

Vol.28 カウンセリングの効用(その2)

前回のブログでカウンセリングの効用として私が考える5つの事柄のうち、1と2について書きました。 panicpanic.hatenablog.com 今回はその続きです。 3 自分の考え方なんて、そうそう変わらないと思っていたが、意外と変わるものだということ 私は、カウ…

Vol.27 カウンセリングの効用(その1)

この症状が出てから20年ほどになりますが、おそらくカウンセリングを受けていなかったら、今でも改善していなかったと思います。 そのくらい、私にとってカウンセリングの効果はありました。 個人差はあると思いますし、担当になった先生との相性もあると思…

Vol.26 パニック障害のクスリ

私が最初のパニック発作になってからいくつかのクスリを服用してきました。おそらくパニック障害用の代表的なものばかりかと思います。 今回は時系列でこれを書きますが、あくまで個人的な感想です。当然、人によって効き目や感じ方は大きく異なると思います…

Vol.25 身近な人との関わり

前回は、発作や予期不安について、わたしの対処法を書きました。 panicpanic.hatenablog.com ↑この最後に書きましたが、今回はこの症状を抱えている私が身近な人とどんなふうに関わっていたのかを書いていきます。 まず、はじめは両親。 両親は私の病気のこ…

Vol.24 発作や予期不安の対処法(その2)

前回、発作が起きて間もない頃の発作や予期不安の対処法(私なりのですが。)を書きました。 最初に大きな発作が起こったのは25歳くらいのとき。症状自体は小学生の頃からあったので、もう30年以上付き合っていることになります。 ひどくなるケースは似通っ…

Vol.23 発作や予期不安の対処法

今回は、発作や予期不安がきたときに実際に私が対処した方法を書きます。 最初に断っておきますが、どれもこれも、これさえやれば文句なく大丈夫ということはありません。 その都度、考えて対処するのですが、最低限手を打つだけで、あとはもう時間がたつの…

Vol.22 改善への長い道のり

薬を飲んでいても、予期不安は頻繁に起こります。しかも、その何度かに一度は、発作も起こります。 どうにかしないと、この負のスパイラルから抜け出せない。そう思って、本を読んだり、ウェブを検索したりしました。 "朝、太陽の光を浴びた方が良い" という…

Vol.21 わたしの発作と予期不安

初めてカウンセリングを受け始めて、自分の内面について考えることを始めたわたし。 過去数回にわたって小学生から大学生まで振り返ってきました。 ただ、こんな風に冷静に振り返ることが出来たのは、症状が良くなってきたからです。 症状が良くない時にはそ…

Vol.20 過去を振り返る(その5)

1年間の浪人生活をはさんで、何とか大学へ入学しました。 電車で45分。バスで30分。バス停から歩いて15分。通学にも苦労しました。 毎日、腹痛、吐き気、下痢の繰り返し。 バスがどうしようもなく厳しかったです。そのうち、パニックの症状も出てきて通学で…

Vol.19 過去を振り返る(その4)

中学時代。ふらつきと吐き気に悩まされた私は、いくつもの病院に診てもらいました。 めまい科にもいって、耳から変な水を入れられ、わざと目を回させるような検査も受けたりしました。 診断の結果は。。。 わからない。自律神経失調症ですかね。思春期にはバ…

Vol.18 過去を振り返る(その3)

中学に上がって、給食のトラブルからは解放されましたが、他の症状が出てきました。頭がふらふらしてどうしようもないのです。 給食が食べられなかったのは、今でいう嘔吐恐怖症の軽いやつ、この頭ふらふらは起立性調節障害だったんだろうな、と思います。 …

Vol.17 過去を振り返る(その2)

給食を文字通り少しも食べることが出来なかったわたし。 どんなことになるのか。どんな風に怒られるのか。 恐れおののいていると、予想通りとういか、その教師は烈火のごとく怒り始めました。 「こんなに残すなんて、どういうことなのか。 残すことは許され…

Vol.16 過去を振り返る(その1)

カウンセリングで自分の思考の癖に気づいたわたし。 私は、常に 「普通」でないといけない。 そう思って生きていました。 普通に過ごすことが出来ない私はダメな人間だ。 そう思って、賢明に普通に過ごすことができるう人間になろうともがきました。 なぜ、…

Vol.15 プラスの転機(その2)

さて、4つめのお医者さんで、普通の診察とカウンセリングと、二つ通いだしたわけです。 カウンセリングでは、初めに私がどういう考え方をしがちであるか、そういったことを自分で考えていくことをしていきました。自分の体調が悪いことにはとっても詳しかっ…

Vol.14 プラスの転機(その1)

家の近くのクリニックへ初診に行ったのは、深刻なダメージを負った、と思われる日から2日後でした。 初診の診察も慣れたもので、社会人2年目に起こった会社での発作から、その後の生活までを話し、今回なぜ来たのかを話しました。 すでに患ってから15年以上…

Vol.13 マイナスの転機

2回目の転職をしてから、数年たったとき、私の部署に1人の部下が配属になりました。それまで、私が一人で担当していた業務を、その部下と二人で行うようになりました。 その頃、私の体調はまだ不安定で、少し負荷がかかると数日欠勤するというようなことが…

Vol.12 2回目の転職

2回目の転職した後から、わたしの症状は改善の兆しを見せます。 とにもかくにも。私の症状にとって、職場環境がとても良かったのです。 主には次の3つが大きかったです。 1.通勤時間が短い 通勤時間を基準に転職先を決めたわけでは無いのですが、思った…

Vol.11 人生の転機

セカンドオピニオンで薬の処方にさほど問題はないということが確認できた私は、その後も年配の男の先生がいるクリニックへ通院を続けました。 その頃の私は、人生の転機ともいえるイベントをいくつか迎えていました。 1つ目は転職です。 最初の激しい発作で…

Vol.10 病院をかえたころ(2回目の変更)

3つ目の通院先は、これまでのように規模が大きい病院ではなく、クリニックでした。 街中にあるビルの1室で、建物もできたばかりできれいでした。 先生はこれまでで一番年配の男性でした。お聞きしなかったですが、サラリーマンであればとうに定年の歳を越え…

Vol. 9 病院を変えたころ(1回目)

その頃のわたしの様子というと。。。 会社からの帰り道は、相変わらず体調が不安定で、いつまでたっても普通に帰ってくることはできませんでした。そういう状態であっても、会社ではできるだけ普通でいたかったので、遠方へ出張にいく用事があれば倒れそうに…

Vol. 8 病院を変えたころ(1回目)

インターネットや、家にあった電話帳で、大学病院よりも近いところにある病院を探しました。電車に乗るのも億劫でしたので、できるだけ近いところが良い、だけれども大学病院はもう嫌だ。 そう思って探した結果、家から電車で30分程度のところにある●病院が…

Vol. 7 受診したすぐ後の日常

神経内科を受診して、薬を服用するようになっても、症状は改善されませんでした。 それでも、仕事に行くのをやめようとは思いませんでした。いや、行くのをやめたら一生行けなくなるのではないか、外に出ることができなくなるのではないか、という恐怖でやめ…

Vol.6 初めて神経内科を受診する

会社で過呼吸で倒れた後、翌週から仕事に行きましたが、どうにもこうにも体調は良くなりませんでした。 今にして思うと、いわゆる予期不安が原因でした。 私の場合、最初の発作が夕方だったからか、昼過ぎから徐々に不安が高まり帰宅するような時間になると…

Vol.5 事件が起こったすこし後 つづき

最寄りの地下鉄の駅からJRの駅まで出て、JRを2路線乗り継ぐというのが当時の通勤経路でした。 地下鉄は何とかクリアできたものの、JRの駅に着いたところから動けなくなってしまいました。 息苦しさはどんどんと増していき、心臓の鼓動も恐ろしいほどに速くな…

Vol.4 事が起こったすこし後

会社での発作が起きたその週は木曜、金曜とお休みをいただきました。 というより、 ”いいから、休め” という温かい言葉を上司からいただいたので、お言葉に甘えて休んだのでした。 土日を含めた4日間。体を休めるには十分な時間でしたが、精神的なダメージ…

Vol.3 事の始まり つづき

床に倒れたわたしの周りには、多くの社員が業務中でした。 一人の上司が、びっくりして会社の医務室(医務室があったんです、この会社は)にかけこんで当直の看護婦(本当の看護婦の方かわかりませんが)の方に伝えてくれました。それから、私は車いすに乗っ…

Vol.2 事の始まり

事の始まりは、何のことはない、いつも通り仕事をしていたある日の夕方に起きました。 当時、私は東京の●区に住んでいました。 一浪して大学をでて、人並みに就職活動をして入社した都心の会社で、社会人2年目を迎えていました。 多くの若手社員がそうであっ…

Vol.1 貴重な経験に気付く

おっと。もう、人生の半分が過ぎているのか。。。 最近、キャリアとは何かといったことを学ぶ機会があって、ふっと思ったことである。 幼少期、何が得意で、何が嫌だったか。 学生時代、どんなことを考えていて過ごしたのか。 会社員になってから、どんなキ…

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