Vol.25 身近な人との関わり
前回は、発作や予期不安について、わたしの対処法を書きました。
↑この最後に書きましたが、今回はこの症状を抱えている私が身近な人とどんなふうに関わっていたのかを書いていきます。
まず、はじめは両親。
両親は私の病気のことを受け入れてくれて、いつも心配してくれました。
どこかで私が具合が悪くなったことがわかると、いつでもどんな時間でも飛んできてくれました。小さい頃から愛情深く育ててくれて、何の不満もありません。
ただ、中学校のとき。
私が、精神的に不安定で体調を崩して欠席が続くと、決まって怒っていました。なので、自分はとんでもなく悪いことをしている気になりました。
でも、元気に学校に行くことはできない。相当のストレスを抱えていたと思います。
家には味方が誰もいない。そう思ったことも多々ありました。
次に、学生時代の友人や会社の人。
この手の人には自分の症状を明かしたことがありません。
ただ、発作で会社で倒れているので、それを見た人は知っているんですけどね。みんないい人だったので、他の人に吹聴するようなことが無かったのだと思います。あちこちで言われることはありませんでした。
友人とは一定の距離を置くことが多く、そもそもそんな話になるような雰囲気にもなったことがありません。
話してもわからないだろうし、無駄な心配をさせたくないし、もちろん弱みも見せたくないし。
勝手にそう思い込んで、誰にも何も言ったことはありませんでした。
ほんとに、勝手な思い込みなんですけど。
話してないのに、何で自分のことをわかってくれないんだと、当時は思っていました。プライドが高くて面倒な人ですね。
そうそう、プライドが高いといえば。
プライドを捨てて自分をさらけ出すことができる人は、そもそもパニック障害にならないような気がします。
そういう風にありたい。
そうすれば、もっと楽に生きることができる。
私が、そう思うことができるようになったのは、最初の大きな発作からは20年も経った、つい最近のこと。もっと早くに気付けばよかった。。。
そういう心境になることができれば、弱い自分をさらけ出すことができれば、どんどん自分は楽になります。
楽になっていいんです。
今まで頑張りすぎてたんだから。
最後は、メンタルクリニックの先生。
先生は、「薬を処方する人」です。
前回受診したときから、今回までの間の私の症状の出方を聞いて、
今回の処方はあっていたかな?
薬を変更する必要はないかな?
これを考える人です。
間違ってはいけないのは、私の精神的な側面を支えてくれる人ではないということ。
あくまで、「薬を処方する人」です。症状に対して効き方が足りなければ薬を増やす。増やしていた場合、効いていなければ薬を変える。
当初、わたしは誤解をしていて、自分のつらい症状を受け止めてくれて、優しくサポートしてくれるのが精神科の先生だと思っていました。
この気持ちで行っちゃうと、大きなダメージを被ります。私も散々被りました。そのダメージで病院をいくつも変えました。
でも、結局のところ、違うことに気が付きました。
なので、今は「薬を処方する人」で落ち着いています。そう思って接しています。
ここは、ほんとに間違えやすいところ。
優しい先生に当たった方もいるでしょう。それはラッキーなことなんです。
次回は薬のことを少し書いてみようと思います。