Vol.18 過去を振り返る(その3)
中学に上がって、給食のトラブルからは解放されましたが、他の症状が出てきました。頭がふらふらしてどうしようもないのです。
給食が食べられなかったのは、今でいう嘔吐恐怖症の軽いやつ、この頭ふらふらは起立性調節障害だったんだろうな、と思います。
この頃の私にとっての普通は、
・きちんと毎日学校へ行くこと
・学校では元気に給食もきちんと食べること
・休みの日も外に出かけて元気に遊ぶこと
・頭がふらふらすることで学校を休まないこと
・一日のうちで、少しも気持ち悪くならないこと
・外食も普通にできること
・受験勉強をちゃんとやって、高校に行くこと
こんなところでしょうか。ここから少しでも外れることはあってはならないこと。そういう思いでいました。他人から見てどう思われるか。そこに病的に敏感だったのだと思います。
ふらふらがおさまらない私は、色々と重要なイベントを欠席しました。
中間テスト。何回か休んで成績がつかなくなりました。
何か月も練習してきたブラスバンド。発表する文化祭の日。これも休みました。中3のときでした。
幾度となく、悔しい思いをして、どれだけ泣いたことか、どれだけ自分にがっかりしたことかわかりません。
嫌だったら止めればいいのに。そんなに無理しなくていいのに。
そういう風に考えてもいいってことが私には全くわかりませんでしたし、そんなことを言ってくれる人は私の周りにはいませんでした。
無言のプレッシャー。
頑張れ。頑張れ。
自分が心地いいかどうかではない。
やらなければならない。
我慢して、頑張るんだ。
不平不満は言ってはいけない。
やりたくないなんて言ってはいけない。
黙って我慢して、頑張るんだ。
これが当時私が思っていたこと。
黙って頑張れる子もいるんでしょうが、私には無理でした。
中学から高校、大学まで。
頭のふらつき。吐き気。腹痛と下痢。
外食が食べられない。時々過呼吸。
この症状との闘い。
これが私の青春でした。