Vol. 8 病院を変えたころ(1回目)

インターネットや、家にあった電話帳で、大学病院よりも近いところにある病院を探しました。電車に乗るのも億劫でしたので、できるだけ近いところが良い、だけれども大学病院はもう嫌だ。

 

そう思って探した結果、家から電車で30分程度のところにある●病院が見つかりました。手元の薬にも限界があるので、焦って行くことにしました。

 

●病院は見るからに古そうな建物で壁には草が生い茂っていました。黒い門があってその中に車が一台止まっていました。入口がどこにあるかわからない。現世から謝絶された世界のように感じました。

 

病院の中は暗く、戸は壊れそう。よくテレビに出てくるような精神病院そのまんまでした。外来と入院があるようで、大学病院の患者さんより重度の障害がある患者さんを多く見かけました。

 

ところが、そこで出会った先生は大学病院の医師とは違い、私の話をよく聞いてくれました。大分風変わりな病院でしたが、先生の穏やかな対応に惹かれ、通うことにしました。

 

薬は変わらず同じもので。病院に通うことのストレスは減りましたが、症状は良くも悪くもなりませんでした。気付いたころには3年ほど経っていました。

 

平日は会社に通うことで精一杯でした。土日は一人で外出して時間をつぶし、帰ってきてご飯を食べて寝る。

 

いつまでこの状態が続くのだろうか。。。

先が全く見えませんでした。

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